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もしもアベンジャーズNY戦を中央線沿線で再現したら!?『ガッチャマン』

ガッチャマン』公開二日目にTOHOシネマズ@六本木で鑑賞

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映画「ガッチャマン」予告編 - YouTube

デビルマン以来の衝撃作!」といった評論家による酷評や、みんな大好きゴーリキーが出演している事などから公開前の時点で”地雷”扱いされていた本作。公開2日目、日曜日の昼過ぎにも関わらず観客が50人足らずの時点で一般層にもその地雷臭がビンビン伝わってしまっていたのが分かる。

ざっとあらすじを説明すると21世紀初頭にギャラクターを名乗る謎の組織が突如全世界に宣戦布告し、わずか17日で全世界の半分がギャラクターの支配下に置かれた。その危機に立ち向かうべく5人のISO(国際科学技術庁)エージェント[ガッチャマン]が活躍するといったもの。

現行兵器の通用しない謎の敵に世界全体が攻撃されるという点では同じの『パシフィック・リム』のオープニングではkaijuとイエーガーの巨大さや各国の被害を限りなく映像的に表現しようと腐心していた*1のに対して『ガッチャマン』では世界がどのようにギャラクターの侵略を受けたのかについて「ギャラクターを名乗る謎の〜」とナレーションが入るとスクリーンに映るギャラクター(スチームパンク風)にかぶさりながら、進撃風フォントでデカデカと『ギャラクター』と出してくれるほど猿でも分かる親切な説明という有様。地雷臭がMAXに達した所にスクリーン全体にパワポで作ったようなフォントで『GATCHAMAN』のタイトルロゴ!オープニングから全開である。

その後突如空から回転型の装甲車キャタローラーが中野サンプラザ前に飛来し、ご丁寧にも中央線沿いに進みながら破壊を行うという展開に。「キャタローラー&ギャラクター軍団によるISO本部襲撃を食い止めなければ!」というタイミングでガッチャマン登場*2となるのだが、肝心のキャタローラーのビジュアルや動きがもろにバトルシップのアレだったり、

Battleship Movie Clip "Shredders Attack" Official ...

ガッチャマンが敵の追撃から空を飛んで逃げるシーンがもろに『アベンジャーズ』や『ダークナイトライジング』のあれだったり


The Avengers fight Scene- Hawkye and Iron Man HD ...


The Dark Knight Rises - Bomb Chase Scene (HD ...

といった近年のハリウッドアクション大作サンプリング祭り状態になるのだが如何せんそれらが行われるのが中央線沿線及び新宿という妙なリアルさとネタ元には遥か及ばない特撮技術が相まって見事なカオス感。

これだけに留まらず近年のハリウッド大作の設定や演出を形だけ引用したようなシーンの連続で物語が進んでいき、例えば『ダークナイト』をきっかけとして近年多い「悪役が素直に降参していざ連行したら、、、」展開や『バトルシップ』の海上に突如現れる特殊なバリアで覆われた敵の要塞といったように元ネタクイズの様相を呈するレベルである。

肝心のストーリーもぼろぼろであり、ガッチャマンメンバーでは超絶スイーツキャラで貫いているゴーリキー以外はキャラ設定が不明すぎて誰にも共感ができない。特に綾野剛演じる”コンドルのジョー”に至っては演じている本人もキャラを掴みきれていないのかとにかく台詞が不安定*3。他にもストーリーの起伏を付けるために幾度となく繰り返される「”間に合うか間に合わないか”サスペンス」の原因のほとんどが単にガッチャマンたちの準備不足だったりとか、備品が全部Amazonで揃えられそうなゴッドフェニックス機内だったりとかとか突っ込みどころは満載なので約2時間飽きずには観られる。

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パンフレットの監督インタビューに「劇中では出せてない細かい設定が無数にある」といった発言がある事やエンドロール後のシーンを観るに制作者側はシリーズ化する気なのだろうけど何とも言えんわな。

*1:開巻一発目の金門橋破壊や主人公がいざ巨大なメカに乗り込んだと思ったらそれはイエーガーの頭部に過ぎなかった所etc

*2:自分たちはなぜか「エージェント」と呼び合っている

*3:それでも岸谷五朗役岸谷五郎よりはマシ