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アゲアゲホワイトハウス『ホワイトハウス・ダウン』

ホワイトハウス・ダウン』鑑賞

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White House Down Official Trailer #1 (2013) - Jamie ... 

「俺たちのイエーガーが〜!」「やっぱりノーランはノーランだった」「ゴーリキー可愛いよゴーリキー」などなど話題に事欠かなかった今夏の映画界の中で明らかに忘れ去られていた感漂う本作。直前に公開された『エンドオブホワイトハウス』とタイトル&内容がモロかぶりだったり、近年の「エメリッヒ(笑)」のような小馬鹿にした雰囲気のせいで興行成績も振るわなかったのだが、実際に観た人の少ないながらも熱い絶賛ツイートを目にして筆者も公開から3週間近く経った先週見てきた次第である。

結論から先に言えば近年まれに見る優れたコメディアクション大作であった。既に多く語られているように『ダイハード』のように緻密に計算された伏線と巻き込まれアクションが130分間ノンストップで繰り出されるため、観賞後はこの上ない充実感を味わえた。

シークレットサービスの面接に娘を連れてホワイトハウスに来ていた主人公が突如テロリストによる破壊工作に巻き込まれて云々かんぬんするのが大まかなあらすじ。序盤こそ親子関係や人生に悩む主人公(チャニング・テイタム)や中東との和平に懸命に努める大統領(ジェイミー・フォックス)の姿が描かれ少し重苦しい雰囲気になるものの、主人公が娘を連れて参加したホワイトハウス館内ツアーに場面が映ると一気にコメディ調に。ガイドが「ここが『インデペンデンスデイ』でぶっ壊された所で〜す!!」と案内したり、ガイドがホワイトハウスクイズを出すたびに空気を読まず即答する娘を見て「お前学校でいじめられていないか?」と主人公が心配したりと小粋な会話劇が交わされるのだが、これらが全て後半の伏線になっているのだから驚き。

『閉ざされた森』『ゾディアック』のようなサスペンスから『アメイジングスパイダーマン』といった良い意味で軽い人間ドラマまで幅広く手がけてきた脚本家ジェームズ・ヴァンダービルトの手腕が光る手堅いプロットにエメリッヒのド派手バカアクションが加わったことで、ホワイトハウス中庭でのリムジン鬼ごっこ*1や戦車、対空ミサイル、記者会見室でのステゴロといった大サービスてんこもりで終始アガりまくりである。特にクライマックスでの娘のある行動に関しては伏線回収の気持ち良さと行動のカタルシスが相まって今夏一番の鳥肌ものだった!

「『絶対に刑務所に行く物か!!』『絶対に行かせるもんか!!』(ドッカーーーーン」「私のエア・ジョーダンに触るなっ!!」などなど名台詞も満載であり、主人公と大統領の丁々発止のやりとりは吹き替えでも見てみたいと思うぐらいである。個人的にはエメリッヒ作品の中では一番好きな作品であり、次回作の『インデペンデンスデイ2』にも十分期待できそうで良かった。

 

*1:「(リポーター)大変です!大統領がリムジンからロケットランチャーを担ぎだしてます!」の馬鹿馬鹿しさには笑った