2014 映画ベスト20 10位〜1位 そして私は映画を観る

というわけでベスト10です。

10位『劇場版 テレクラキャノンボール2013』

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 「ヤルかヤらないかならヤる人生を選ぶ」イズムが炸裂した、男同士の糞真面目な撮影合戦の馬鹿馬鹿しさは無茶苦茶面白いし劇場で腹抱えて笑った。でもそれ以上に札幌という街が持つカオスさがどうかしているし、「自分の生活圏内でもあの様な営みが行われているのかもしれない。」と思うと何が正常で何が異常なのか分からなくなって少しゾッとさせられる辺りも最高。『BiS キャノンボール2014』が楽しみでしょうがない。

9位『おとぎ話みたい』

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 「女子の成長に男は悲しいほど気付けない」、「自分が掴み取れたかもしれない人生を歩もうとしている他者を応援しなければならない」という2つの切れ味鋭すぎるテーマを、おとぎ話のライブ演奏をバックに60分ノンストップで描き切った山戸監督の恐ろしさ。本作が『5つ数えれば君の夢』の土台となったのも頷けるように共通のイメージがとにかく多いけど、登場人物の絞り方や高密度なセリフの持つ力は本作の方が好み。

 8位『ジャージー・ボーイズ』

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映画と音楽って本当にいいものですね。

7位『her/世界に一つの彼女』

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 単なる男女の恋愛だけじゃなく、他者とのコミュニケーションとは何なのかというところまで描き切った脚本の素晴らしさ。

 「例え対象が"偽物"でもそこで感じた自分の感情は"本物"じゃないか。」という大人な着地も個人的には好みだし、サマンサとの別れの理由も悲しいほど理解できるからこの順位。 

6位『青天の霹靂』

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 自分が長年恨み続けていた相手が実際には自分を一番愛してくれていたことほど悲しいことはない。自らの悲惨な境遇を他人のせいにしてきた主人公が過去と立ち向かい、再生していく姿には涙が止まらなかった。

 初監督作品とは思えないほどの堅実な演出が光っていた序盤に対してエモーショナルに重きを置いたが為に危なっかしいバランスになるクライマックスに乗れるかどうかで評価は真っ二つだと思う。

5位『ウルフ・オブ・ウォールストリート

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 ひたすらアゲる曲しか流さない地獄の180分メガミックス‼︎いかに前のシーンの熱を冷まさずに次のシーンに繋げるかに重点を置いた編集の切れ味は抜群で『グッドフェローズ』『カジノ』並、もしくはそれらを超える興奮を味わえる最高の一本。後半の「ベルちゃん辞めへんで〜!!」の大演説やガルウィング大開脚のワクワクは5億点ですよ。 

4位『ゴーン・ガール』

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 「とりあえずお前らが知りたいだろうことはこの10分弱で全部教えるから、こっからは俺の好きにさせてもらうぜ!」というフィンチャーの顔が浮かぶほどクールな中盤の種明かしシークエンスの不思議な高揚感は一体何なんだ!

 序盤の2人の出合いのパーティーでの会話が"Cool Girl"の伏線になっていたりと練りに練られたギリアン・フリンの脚本も素晴らしいし、作品の雰囲気をグイグイ押し上げるトレント・レズナー&アッティカス・ロスのサントラがとにかく最高!クライマックスのグロテスクシーンで流れる血塗れな響きや、ラスト20分の一見穏やかなハッピーエンドのような暖かいメロディから狂気の重低音に豹変する劇伴は劇場の大音響の中で聴くべし。

3位『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』

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 「大人の事情(大組閣)」「天気(国立ライブ)」「悪意(傷害事件)」という個人では絶対にコントロールできない外部要因に少女たちはどう苦しめられ、そしてどう乗り越えたのかを出来る限り本人たちの視点で描き切った一本。

 新メンバーが不安な面持ちで上京の為に東北新幹線に乗るシーンが、後半の岩手県で起きた傷害事件後に入山・川栄が帰京するシーンに繋がっていたり、新入生(チーム8)の視点、中堅(非メディア選抜)の視点、トップメンバーの視点、そしてAKBを去る者(大島優子)の視点をそれぞれバランスよく丁寧に描いた先に、クライマックスの総選挙シークエンスで舞台上の順位ピラミッドをズームアウトで捉えた映像を通して、48Gという巨大システムを一発で印象付ける演出は流石高橋監督というべき。AKBドキュメンタリーシリーズの中でも一番好きな作品。

2位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

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 『キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー』が一見さんお断りの超ハイコンテクトな作品となったのに対して、徹底的に間口を広くして老若男女、MCUの知識の有無関わらず万人が楽しめる超大衆娯楽作となった作品。中途半端な負け犬映画を「これは"俺たち"の映画だ!」とあまりに下らない仲間意識で消費したり、アメコミ原作作品を「これは原作だと何々で〜」とドヤ顔で語ることしかできない"自称映画オタク"たちの手から映画の楽しみを奪い返してくれたという点でとても大好きな一本です。

 スターロードが母親からもらったカセットだって、本人は曲のバックグラウンドを知らないままで心の底から愛していたし、自分にとっても大好きな曲たちになった。映画を観るのは楽しいね。

1位『LEGO ムービー』

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 「LEGO」をテーマにクリエイティビティ(創造力)のあるべき姿を浮かび上がらせる超傑作。要するに「0から1を生み出す自由な発想ほど不確かなものはないが、だからと言ってマニュアル主義に陥るのではなく、既存の作品に自分のアイデアを付け加えてオリジナリティを生み出すことこそが真のクリエイティビティではないか」ということなんだけど、このテーマを単にセリフで説明するのではなく、一個一個のブロックを組み合わせることで無限に作品が作れるLEGOブロックそのものの哲学や、今までレゴ化されてきたDCコミックスや『指輪物語』『スターウォーズ』といった超有名作品の登場人物をストーリーの中で組み合わせてギャグにしたりすることで体現している点がとにかく素晴らしい。そしてなにより、人気TVシリーズだった『21ジャンプストリート』や、元は子ども向け絵本だった『くもりときどきミートボール」の映画化で成功を収めてきた監督クリストファー・ミラー✖︎フィル・ロードコンビのキャリアこそ本作のテーマと最も合致するポイントでしょう。

 自分自身こうやって自分が観た映画や聴いた音楽の感想をつらつらと書いていく上ですごい励みになったし、この先も自分にとっては大事な作品であり続けるんだろうなと思います。

 

2014 映画ベスト20

1位LEGO ムービー』

2位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

3位『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』

4位『ゴーン・ガール』

5位ウルフ・オブ・ウォールストリート

6位『青天の霹靂』

7位『her/世界に一つの彼女』

8位『ジャージー・ボーイズ』

9位『おとぎ話みたい』

10位『劇場版 テレクラキャノンボール2013』

 

11位『猿の惑星:新世紀』
12位『そこのみにて光輝く
13位『紙の月』
14位『6才のボクが、大人になるまで。』
15位『フューリー』
16位『キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー』
17位『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
18位『Seventh Code』
19位『プリズナーズ
20位 『RUSH プライドと友情』